本場奄美大島紬について

経済産業大臣により伝統工芸品に指定されている本場奄美大島紬は、1300年の歴史を持つ泥染めなど固有の染織技術によって作られる奄美大島独自の織物です。

本場奄美大島紬の製造は多くの専門的な作業に細分化されており、一反の反物に短くても半年を要します。

ここではその製造工程を分かりやすく解説しています。

図案

デザインされたイメージを、方眼紙上に再現するため、図案を作成します。本場奄美大島紬の糸は先染めですので、この図案の段階で、糸のどの場所にどの色が来るか、数ミリ単位で綿密に設計されます。

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糊貼り

10~20本程度の糸をまとめて絣加工をするため、同じ加工をする糸同士をいぎす(海藻糊)などの糊でまとめ、日光で乾燥させます。

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絣締め(締め機)

図案の柄にあわせて綿糸で絹糸を織る第1の織りを行います。これにより、綿糸で締められた部分には染料が入ららないため、細かい染め分けを行うことができ、より緻密な絣模様が表現できます。この段階で出来る織物を「絣ムシロ」と呼びます。

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染め

大島紬に独特な染めとして、泥染めがあげられます。まずは、テーチ木(シャリンバイ)の幹や枝の煮汁で染め、つづいて、泥田に入って泥染めを行います。この工程をおよそ100回ほど繰り返します。奄美大島の泥田には独特の鉄分が含まれており、テーチ木のタンニン酸と反応することによって、独特の光沢をもった黒が染めあがります。

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解き

一部分だけを他の色に染めるため、絣ムシロの綿糸を部分的に取り除く作業を行います。

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摺り込み

綿糸の取り除かれた部分に、スポイトとヘラを使い、部分染色していきます。糸の深部に届くまで繰り返し摺り込みを行います。

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織り、絣調整

高機(たかはた)で絣の点と点をあわせるように織り上げていくのが第2の織りです。10センチほど織りすすめたところで、より正確に絣があうように絣調整を行います。

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検査

本場奄美大島紬協同組合にて、長さ、織り幅、色ムラ、織りキズなどの検査項目をクリアし、合格した製品のみが、本場奄美大島紬として証明されます。